穂積建設工業株式会社

社名 穂積建設工業株式会社
本社所在地 八戸市売市3の2の16
電話 0178(22)1122
設立 1962年11月(創業1879年)
事業内容 総合建設業、一級建築士事務所
資本金 7500万円
売上高 58億5000万円(2024年3月決算)
従業員数 69人(2025年4月現在)
支社・支店 なし
関連会社 (株)イシガメビル
【HP】  https://www.hozumi-construction.com/

代表取締役社長 石亀 晶丈氏

採用情報

職種 技術職(土木・建築)
勤務地 八戸市および周辺市町村(転勤はなし)
勤務時間 8:00〜17:00
インターンシップ あり。随時
社会人採用 あり。随時
採用実績 2024年度5人 2023年度6人 2022年度1人
初任給 大卒26万200円 高専26万200円 短大卒25万1100円(禁煙手当含む)
諸手当 住宅、家族、現場、職務、通勤、禁煙
昇給 年1回(4月)
賞与 年3回(昨年度実績8月、12月、3月)
休日休暇 年間休日カレンダーによる。祝日、お盆、 年末年始休暇あり、年間休日111日
保険 健康、厚生年金、雇用、労災
福利厚生 財形、産休、育休、介護休暇、退職金制度、奨学金返済支援制度、資格取得費用助成など
大卒選考の流れ エントリーシート提出→適性検査・ 筆記試験(作文など)・面接→内定
お問い合わせ 採用担当チーム
(電話)0178(22)1122
E-mail:hozumi@ruby.ocn.ne.jp

ICT化進み生産性向上

―手がけている事業は。
土木や建築、海上工事など総合的なソリューションを提供している。最近はICTを使った施工に積極的に取り組み、省力化により一人当たりの生産性が向上している。
―重視する価値観は。
経営理念は「皆さまに喜んでもらえる、良い仕事を」。まずはお客さまに。もう一つは一緒に働く仲間に。さらには地域の皆さまに。地域に寄り添い、満足してもらえる仕事を目指す。
―今後の展開をどう描く。
工事と一緒で基礎が重要だ。一つ一つの仕事を積み上げいく。業界の高齢化が進む中でも社会インフラの一部として持続可能な形にしたい。20代以下の社員割合は現在29%。若い人が中央に出て行かなくても、やりがいのある仕事ができる会社にしたい。
―職場環境をどう整備している。
女性用トイレ設置はもちろん、女性も働きやすいよう作業服を変えたりした。若手社員の意見を基に色やデザインを選んだ。育児休業取得率は100%だ。
―求める人材像は。
真面目で素直な人が一番。どうしても経験がものを言う部分がある。しっかり基礎を吸収しつつ、それでも「違うことは違う」と意思表示したり、新たな提案ができたりする積極性がほしい。
―地域との関わりで大切にしていることは。
受けた恩をお返ししたい。市への寄付を続け、昨年は災害時に使うトイレカー導入支援につながった。今年は文化やスポーツ関係で全国大会に出場する児童生徒の助成に役立ててもらっている。

「青森県も油断できない」/職場の熱中症対策義務化/屋外労働企業など環境整備/小まめ休憩やアプリ導入(2025/06/07)

夏の暑さに備え、職場の熱中症対策を義務付けた改正労働安全衛生規則が今月1日に施行された。本州最北の青森県内でも厳しさを増す猛暑。屋外で働く業界を中心に企業の関心が高まっており、水分補給や適時の休憩、アプリの活用など対策に取り組む。八戸労働基準監督署は「夏場の暑さは年々深刻になっており、青森県も油断できない」と注意を呼びかける。

改正のポイントは▽連絡体制の整備▽対応手順の作成▽関係者への周知―の3点。以前からさまざまな事業者が対策を講じているが、罰則付きの義務化で初期症状の早期発見と重篤化予防を促す狙いがある。
対象となるのは、気温と湿度などから算出する暑さ指数(WBGT)が28以上か、気温31度以上の環境下のいずれかで、連続1時間以上または1日4時間を超える作業。事業者が対策を怠った場合、6月以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科される。
厚生労働省によると、2024年の職場での熱中症による死傷者数(死亡、休業4日以上)は、過去10年で最多の1257人。うち死亡者は31人を数える。
青森労働局管内での熱中症による死亡労働災害は17年の1件以降、発生していない。
一方、医療機関を受診した労働者の数は猛暑だった23年が184人(同署管内47人)、翌24年が70人(同20人)だった。八戸労基署安全衛生課の須藤司課長は「本格的な暑さに備えて体を慣らす暑熱順化に取り組むことも大事だ」と話す。
須藤課長によると、対策の義務化に伴う対応は、屋外で勤務する人が多い建設業や警備業、運送業といった分野からの注目度が高く、各業界の熱中症予防の勉強会は申し込みが増えているという。
港湾や道路、公共施設などの工事に携わる穂積建設工業(八戸市)では、作業現場で水分補給に飲料を支給するほか、小まめに休憩できる環境を整える。数年前からは、顔画像の解析技術を活用して熱中症リス
クを示す人工知能(AI)のカメラアプリも導入した。
今年は、早急に連絡先が確認できる「熱中症予防カード」を作成し、作業員が常に携帯。一日の体調を確認するチェックシートも用意した。同社土木課の坂下光課長補佐は「熱中症対策に万全を期し、気持ち良く作業してもらう環境を整えている」と説明する。
同省の分析では、23年までの3年間の死亡災害は103件、原因のほどんどが「初期症状の放置・対応の遅れ」となっている。八戸消防本部指令救急課は「意識の有無だけでは適切な判断は難しい。(救急に関する)電話相談の♯7119を活用し、速やかに対応してほしい」と話した。

残る3工区整備着々/子ども対象、現場で見学会/八戸環状線(2024/07/25)

 

青森県が八戸市で整備を進める主要地方道八戸環状線(3・3・8白銀市川環状線、総延長約21・0キロ)は、2032年度までの完成に向けて着々と工事が進んでいる。16・3キロと全体の8割近くが開通済みで、残る3工区で順調に工事が進み、各交通拠点へのアクセス向上につながることが期待される。24日は天久岱(てんぐたい)2期工区(2・5キロ)の工事現場で市内の子どもたちを対象とした見学会が開かれ、重機で土を運び出す様子などを確認した。
県は、天久岱2期工区を27年度までに、市川2期工区(880メートル)と尻内工区(1・34キロ)を32年度までに完成する目標を掲げている。
道路を管理する県三八地域県民局によると、23年度末時点の進捗(しんちょく)率は天久岱2期工区が8割、尻内工区が7割で、22年度に事業着手した市川2期工区は本年度、設計・調査に向けた用地測量を進めているという。
事業の進行状況について、担当者は「現場条件によってそれぞれ課題はあるが、クリアしながら進めている」とし、おおむね順調であるとの見解を示した。
この日の見学会は、天久岱2期工区北側の360メートルを施工する穂積建設工業(同市)が実施。放課後デイサービスの「ミライフルキッズデイサービス八戸中居林」(同市)に通所する9人を現場に招き、大型重機で土質改良して運び出す様子などを紹介した。

「災害時の対応は建設業の使命」八戸地域のインフラ支える
新技術を積極採用する穂積建設工業社長・石亀晶丈氏(2023/07/17)

穂積建設工業(八戸市)は明治期の創業から150年近い歴史を刻み、八戸地域で港湾や道路、公共施設などの整備に携わってきた。石亀晶丈社長(37)はドローンや仮想現実(VR)など新技術を取り入れ、建設業の魅力向上に意欲を示す。働き方改革を推進し、さまざまな認証も取得。企業価値を高め、災害復旧や除雪など地域にとって必要な役割を果たしていく考えだ。

 

―コロナ禍での影響は。
新型コロナウイルスの感染拡大後、半導体不足によって建設に必要な資材や機械がすぐに入って来ない時期があった。納期内に入荷しない場合、代替品を探して対応したこともある。
工期の遅れは人件費の増加などコスト上昇につながる。何よりも完成を待つお客さまを待たせるわけにはいかない。品質や安全性を確保しながら、工期の中で収めるよう企業努力を重ねている。
密集を避けるため朝礼をリモートに切り替えた。移動時間を短縮でき、好評だったことから今も続いている。学生のインターンシップ(職場体験)でも、リモートで会社説明会や現場見学会を開催した。

 

―建設業はどのように変化しているのか。
建設現場の機械は日進月歩が目覚ましく、自動化が進んでいる。例えばデータを入力すれば、何センチ掘るとか、決まった作業をこなしてくれる高性能の機械も登場している。
工事現場にはカメラを設置している。台風や豪雨の時など海や川に近づくのは危険だが、離れた所から安全にスマートフォンなどで状態を確認できる。不測の事態に備え、活用できる部分には新たな技術を積極的に取り入れたい。

建設業の面白さを知ってほしいのでインターンシップにも力を入れている。仮想現実を通して現場の安全管理を体験したり、ドローンで測量をしたり、新しい技術も含め、いろいろな体験をしてもらうように努めている。

 

―さまざまな認定を受けている。
社員の前向きな姿勢もあり、国土交通省の災害時建設業BCP(事業継続力認定)、経済産業省の健康経営優良法人、青森県のあおもり働き方改革推進企業などの認定を受けている。多様な取り組みをしていることが一番の企業アピールになり、対外的にも分かりやすい。
地域貢献活動として八戸市や日本赤十字社への寄付を長く続けている。鳥インフルエンザの発生や大雨災害など緊急時の対応に協力したり、小学校の校庭をならしたり、自分たちにできることをやらせてもらっている。

 

―業務改善で取り組んでいることは。
若手の声を受けて社内で勉強会をやっている。ベテラン勢は現場の状況に応じて個々に培ってきたやり方がある。違う手法があることで、若手にとっては戸惑う場面もあるようだ。やり方が決まっていれば、互いに悩まなくて済み、作業の効率化にも役立つ。
大型建築の基礎工事で環境負荷やコストを抑えつつ、工期の短縮にもつながる新工法にも取り組んでおり、今後の工事でも提案していきたい。

 

―建設業の魅力は。
八戸市屋内スケート場「YSアリーナ八戸」、中心街の憩い場「マチニワ」、沼館地区と八太郎・河原木地区を結ぶ「新大橋」など市民の方々が長く使う施設やインフラ整備に携わることは、私を含めて社員の誇りとなっている。
東日本大震災後、建設業の志望者から「地元を守りたい」という声を聞くようになった。わが社も震災復興には携わっており、災害時の対応は建設業にとって使命だと考えている。今後も責任感を持って対応していきたい。

本社は八戸市売市3の2の16。1879年に穂積組を創業。1962年11月に分社化して穂積建設工業を設立。従業員数65人。建築、土木、鋼構造物、舗装、とび、しゅんせつなど各工事をはじめ、設計コンサルタント、建設機械・重機のレンタルなどを営む。

 

いしがめ・あきたけ 八戸市出身。青森県立八戸高、立命館大卒。銀行員を経て穂積建設工業へ入社。2021年から現職。剣道3段。

道路舗装工事、仕組みなど学ぶ
南郷小(八戸)児童、現場を見学(2022/10/24)

八戸市の穂積建設工業は12日、同市南郷の国道340号で道路舗装補修工事の現場見学会を行った。市立南郷小の4年生が大型の建設機械を見学し、アスファルトの構造を学ぶなど建設工事に理解を深めた。
入社4年目で初めて現場責任者となった田澤身友希さん(24)が、道路舗装を固めるマカダムローラーや、アスファルトをならすアスファルトフィニッシャーなどの仕組みや役割を説明。現場責任者として「決められた期間内に、安全に工事を終わらせることを目指している」と話した。
児童らは、間近に見る大型建設機械の迫力に圧倒されるとともに、高温のアスファルトの熱気を肌で感じた。坂本杏さん(10)は「道路舗装のために、さまざまな工夫をしていることが分かった。こういう現場で働く田澤さんはかっこいい」と話した。