「創造と革新」で発展続ける
―現状をどう捉えているか。
「陸奥八仙」と「陸奥男山」の銘柄は国内外で評価をいただいている。しかし、そこに満足してはいけない。独自性をさらに追求し、他社と差別化を図る必要もある。12年の歳月をかけて開発したオリジナルの酒米「えんぶり」が完成した。これも武器に、伝統ある日本酒文化をさらに海外へと広げていく。
―今後の展開と戦略は。
これまでも日本酒をあまり飲まない層をターゲットに、リキュールや焼酎、発泡酒、果実酒なども展開し、地元農産物を活用した商品開発にも力を入れてきた。現在、八戸北インター第2工業団地に新工場を整備中だ。これが完成すれば、生産能力は現状の2倍以上になる。今後は単なる日本酒メーカーではなく、さまざまなジャンルの酒を本格的に扱う「総合酒類メーカー」へと進化させる方針だ。
―経営で大切にすることは。
企業を発展させ、未来につなぐためには「創造と革新」が欠かせない。ただし、どれだけ規模が拡大し、扱う酒の種類が増えたとしても、根本にある思いは変わらない。「地元の人のための地酒、地元あっての酒蔵」という姿勢は、いつまでも忘れることなく守り続けていく。
―求める人材像は。
経験や学歴、性別は問わない。ただ酒造りをするのではなく、われわれのビジョンに共感してくれる人と仕事がしたい。現在、蔵人の平均年齢は35歳と若い。若手の技術や独自性を磨くため、彼らがオリジナルの酒を考案・醸造する企画も実施している。技術習得に必要な研修などのサポートは積極的に行う。挑戦する熱意がある人に飛び込んできてほしい。
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