株式会社サン・コンピュータ

社名 株式会社サン・コンピュータ
本社所在地 八戸市北インター工業団地1の5の10
電話 0178(21)1100
設立 1985年10月
事業内容 システム開発、コンピュータ機器販売、ネットワーク構築
資本金 5000万円
売上高 7億9500万円(2024年8月決算)
従業員数 82人(2025年4月現在)
支社・支店 関東事務所
関連会社 ほくとう、三浦建設工業、ブンメー、文明シャッター
【HP】  https://www.sancom.co.jp/

代表取締役社長 三浦 克之氏

採用情報

職種 プログラマー
勤務地 八戸市(本社)、東京都
勤務時間 8:30〜17:30
インターンシップ あり。事前相談により日程決定(期間は7〜11月)
社会人採用 中途採用あり。随時
採用実績 2025年度新卒5人。2024年度新卒2人、中途採用7人。2023年度新卒2人、中途採用3人。
初任給 大学院卒19万6950円、大学卒18万8338円、専門卒(3年制)18万2963円、専門卒(2年制)18万2963円、高卒17万2200円 みなし残業10時間含む
諸手当 住宅(東京勤務は8割会社負担)、通勤、残業(みなし残業制あり)、地域手当(東京4万円)など
昇給 年1回
賞与 年2回(6、12月)
休日休暇 週休2日制(年間休日119~120日)、夏季・冬季休暇
保険 健康、雇用、労災、厚生年金、企業年金基金(100%会社負担)、えんぶり共済(入社5年目~)
福利厚生 健康診断、資格報奨金
大卒選考の流れ 書類受け付け→書類選考→採用試験日通知→採用試験(適性検査、作文、面接、SPI試験)→合否通知
お問い合わせ 人事担当宛て
(電話)0178(21)1100

ニッチな分野DXで支援

―経営理念は。
業務効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)で各社を手助けする。「ソリューションを提供して、感動を創造する」のが経営理念。そして、社員一人一人が仕事でもプライベートでも夢を持って、それを実現できるような「夢の実現集団」でありたいと考えている。
―事業内容と特徴は。
システムの開発がメインになっており、それに伴うコンピューター機器も販売している。大手ゼネコン向けの工程管理や原価管理、IT資産管理などのシステムも手がけている。一般的なシステムでは対応できない、建設業などニッチな分野の開発をしているのは特徴の一つだ。
―人材育成の考え方は。
論理的な思考が必要だが、まずは何があっても素直で明るく元気であるのは一番だ。新卒で入ってきた場合は、まず外部やプロジェクト形式による6カ月間の研修を通してスキルや考え方を磨いてもらい、各種資格試験の合格を目指してもらっている。
―働く環境、福利厚生は。
会社負担で厚生年金基金をかけ、将来の安全安心としている。特殊なところだと、オンライン用の会議室代わりに導入したキャンピングカーを休日は社員に貸し出していること。また、癒やし係として犬やリスが常勤で毎日出社している。
―地元への思いは。
この地域に頑張ってほしいので、プロスポーツなどに協力している。子どもたちにIT関係の会社があることを知ってもらうのが地元定着につながると考え、できる限りインターンを受け入れている。

つづれるチケットアプリ/回遊イベント、広がる導入(2025/01/20)

サン・コンピュータ(八戸市、三浦克之社長)が提供する電子チケットアプリ「ぶらりん」は、はしご酒などの回遊型イベントに最適な機能を備える。運営側の事務負担の軽減に加え、イベントに応じた柔軟な運用が可能。全国のイベントで導入事例が増えつつあり、リピート率も高い。
電子チケットは入場など1回の用途に使われるのが一般的だが、ぶらりんの特徴はチケットをつづることができる珍しい仕様。使えるエリア分け、つづる枚数といった条件を自由に設定できる。管理のシステムやプログラムは2020年に特許を取得している。
きっかけは、同市中心街を訪れる観光客や出張者に、みろく横丁以外の、昔ながらの横丁の飲食店にも気軽に足を運んでもらいたいという思い。15年、1ドリンクと1品料理を楽しむお試し入店アプリを開発。その後、ドリンクラリーや街バルをヒントに、つづりチケット機能を備えたアプリを18年に送り出した。
従来の紙チケットのように、印刷物の準備や事前の受け渡しなどが要らず、主催者側の事務作業を軽減する。電子決済のため、現金の直接のやりとりがなく、悪天候などで中止になった場合の返金作業もスムーズだ。チケットの集計データをイベント分析に役立てることも可能だ。
ウィズコロナによる非接触ニーズにより、21年から他県の大小さまざまな街バルイベントで活用が広がった。青森県内を含む導入実績は、21年が3件、22年は9件、23、24年は15件と増加傾向にある。
同市長横町の総合飲食店ビルでは、テナントや周辺横丁の新規客獲得を支援するための独自の企画で採用しているケースもある。
同社は今後、訪日客の増加に伴う多言語対応やアンケート機能を付けるといった改良も進めたい考え。
担当するシステム部の中家義和グループ長は「より直感的に操作できるようリニューアルしていく」、営業部の佐々木賢一さんは「イベント系展示会でのPRに力を入れ、導入実績を増やしていきたい」と意欲を語る。

エコノミックマンデー サブチャンネル/拓く 北奥羽の経営者たち/ICTで地域一番を目指す サン・コンピュータ社長 三浦克之氏/仕事の課題 AIで解決/「意思決定は人間の役目」(2023/11/27)

情報通信技術(ICT)分野で地域一番を目指し、「地域から必要とされる会社」を目指している八戸市のサン・コンピュータ。経営理念に「夢の実現集団を目指す」、社是に「親和創造」を掲げ、ソフトウエアの設計開発、ネットワークの構築などを手がけてきた。会社や業界の現状、福利厚生の充実などについて、代表取締役社長の三浦克之氏(63)に聞いた。

―会社や業界の現状は?
最近、会社で力を入れているのは、AI(人工知能)やRPA(ロボティックプロセスオートメーション=ロボットによる代行・自動化)、最小限のソースコードで超高速でソフトウエアを開発する「ローコード開発」の仕事だ。地元自治体や関東地方の建設関連の仕事をしており、近年の売り上げは、コロナ禍前に戻った状況だ。
コロナ禍の前後で経営環境が大きく変わった。出社するのが当然の仕事のスタイルから、リモートの導入によって、フィリピン人社員が故郷で仕事をしたり、夫の県外転勤で退職せざるを得なくなった女性社員が仕事ができるようになったりした。働く環境としては劇的変化があったと思う。
業界は、デジタル技術によってビジネスや市場の要求を満たすDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展などもあり、コンピューターを使った仕事がまだまだあるだろうし、今後も伸びていくだろう。
―AIなどの今後をどうみる。
働き方改革などもあり、生成AIの一種であるチャットGPTなど、ICTを使って仕事の課題を解決する動きはどんどん広がるだろう。
例えば、スーパーゼネコンでは画像AIで設計したり、チャットGPTを使って事務や企画の仕事を3割以上効率化したり、ハウスメーカーではボルトの設計など、これまで熟練の技だった仕事をAIにやらせたりといった事例もある。
将来的に、プログラム開発といった仕事をAIが担うことにはなるだろうが、業務の取りまとめなど“リアル”な仕事は人間でないとできない。意思決定は、確率で済まされない世界であり、人間の役目だ。
コロナ禍でリモートワークが進み、遠い九州の顧客らを相手にウェブ会議などで交渉ができるようになった半面、新規開拓のための飛び込みなど、対面での営業は難しくなった。
―自社で力を入れていることは。
2020年に「ラリーチケットシステム」の特許を知的財産戦略として取得した。イベントのチケットの購入から使用まで非接触でできる「Burarin(ぶらりん)」として、北海道から福岡県まで展開しており、全国各地から問い合わせが来ている。東京・銀座に進出し、システムを活用して、安価で気軽に飲食できるところまで持っていくのが夢だ。
福利厚生の充実にも力を入れており、職場の癒やしとして、犬や猫、リス、ミーアキャットなど「動物社員」を採用したほか、移動会議室として使えるキャンピングカーも購入して、週末には社員に貸し出しており、大変好評だ。
―今後については。
IT(情報技術)には将来性があり、わが社がきちんとした立ち位置に立っていけば、今後も地域に貢献していけると思う。首都圏などへの人材流出が問題と捉えており、この地域で生まれた若い人が帰ってくる場をつくりたいと思う。
地元自治体には、地元への積極発注など地場企業を大切にする施策の充実をお願いしたい。価格勝負も理解できるが、地元経済への効果は大きいはず。このままでは寂れていくのは目に見えており、劇的なことをやってこの地域を浮上させてもらいたい。

■会社概要
本社は八戸市北インター工業団地1の5の10。1985年10月設立、資本金5千万円、社員数88人(2023年7月現在)。94年1月に八戸ハイテクパークに社屋を新築し、移転。東京都文京区とむつ市にも事業所を構える。グループ会社に三浦建設工業、ほくとうなど。

■略歴
みうら・かつゆき 八戸市出身。青森県立八戸高、一橋大経済学部卒。準大手ゼネコンに勤務後、1989年にサン・コンピュータに入社。常務を経て、2000年から現職。

家族イベント、キャンピングカー貸し出し… 人材定着へ福利厚生に力/八戸市内企業 従業員歓迎、経営側も手応え(2024/11/26)

新型コロナウイルスの影響で停滞していた経済活動が再開し、人手不足が深刻化する企業が増えている。こうした中、八戸市内ではユニークな福利厚生を充実させ、人材の定着を図る企業が目立ち始めた。従業員の家族も一緒に参加できるイベントを企画し、職場に触れる機会や理解を広げようとする動きもある。働き手側は「同僚の家族同士がつながる場にもなる」と好意的に受け止め、経営側は「仕事のやりがいになればいい」と魅力拡大の取り組みに一定の手応えを示す。
機械設備の製作やメンテナンスなどを手がける高橋製作所は2012年、同市沼館1丁目にフットサルやグラウンドゴルフなどができる従業員向けの福利厚生施設「タカセイフリーヤード」を開設した。
今年8月には施設を活用し、従業員とその家族が参加できるイベント「ファミリーデー」を開催。キッチンカーを呼んでさまざまなグルメを提供したほか、子どもが楽しめるプール遊びやゲームなどを企画した。
田中健二社長は「社員の家族が会社に触れる機会となり、少しでも仕事について知ってもらえれば。社員が『また仕事を頑張ろう』という気持ちになってくれればいい」と思いを語る。
昨年のファミリーデーでは、従業員の家族向けに職場見学などを行った。本年度は、子どもが生まれた従業員の育休取得率100
%を達成するなど、職場環境の改善に力を入れている。
今年のファミリーデーについて、従業員の森和広さん(45)は「子どもが楽しんでいるし、社員の家族同士がつながることで助け合いもできる。他では聞いたことがないイベントなので続けてほしい」と話す。
夫が勤務する野月あてなさん(30)は「同じ子育て世代の方から、いろいろなアドバイスをもらえる。イベントをきっかけに、夫が仕事の話をしてくれるようにもなった」と歓迎する。
一方、ソフトウエア開発のサン・コンピュータは、リモート会議のスペースとして使っていたキャンピングカーを本年度から従業員に貸し出している。大型連休やお盆休みなどに利用され、好評を博したという。
食の福利厚生にもスポットを当て、毎年土用の丑(うし)の日に合わせてウナギ弁当を従業員に提供。市中心街に所有する土地でバーベキューをしたり、社内で海鮮丼を作るイベントを企画したりしたこともある。
三浦克之社長は「仕事は楽しくやるのが大切。それがやりがいにつながる」と強調。「キャンピングカーに憧れる人は多いので、採用活動の際にも伝えていきたい」との考えを示した。