多摩川精機株式会社

本社所在地 長野県飯田市大休1879
☎︎0265-21-1800
設立 1938年3月3日
事業内容 精密機器製造業
資本金 1億円
売上高 481億円(単体)
従業員数 665人(単体)
事業所・工場  長野県飯田市・松川町、八戸市・三沢市・南部町 ほか
関連会社 多摩川精機グループ17社
【HP】  https://www.tamagawa-seiki.co.jp/ 【採用サイト】  https://www.tamagawa-seiki.co.jp/recruit/career/

代表取締役社長 松尾 忠則 氏(まつお ただのり)

採用情報

職種 設計開発、生産技術、生産管理、品質保証、資材調達、営業(国内/海外)、情報システム(社内SE)、総務、人事、経理、広報宣伝、法務
勤務地 八戸市・三沢市・南部町・長野県飯田市 ほか
勤務時間 8:30~17:15
社会人採用 随時募集中。求人内容については、弊社人事部までお問い合わせください。
採用実績 2026年度19人、2025年度4人、2024年度13人
初任給 大学院(博士)了:29万8280円、大学院(修士)了:29万3100円、学部卒:27万3100円、高専専攻科卒:27万3100円、高専本科卒:24万5100円、短大・専門学校(2年制)卒:24万5100円
諸手当 通勤、家族、時間外労働、休日労働、勤務地、地域、役付、資格
昇給 年1回(4月)
賞与 年2回(6月、11月)
休日休暇 完全週休2日制(土日祝休み) 2026年度年間休日数:130日
保険 社会保険完備
福利厚生 借り上げ社宅制度(当社規定による)・退職金制度(DB・DC)
エントリー→書類選考→筆記試験・グループワーク→役員面接(オンライン)→最終面接(対面) 内定まで1カ月程度
お問い合わせ 本社人事部 柴田・倉澤・髙田 ☎︎0265-21-1829

スケールの大きなものづくり

―事業内容は。

1938年の創業以来、回転角度の計測器を作り続けてきた。その技術をベースに、現在はロケットや人工衛星、航空機、鉄道、自動車、工場用ロボット、農業機械など、幅広い分野で用いられるモーターやセンサーの設計開発から製造、販売まで一貫して行っている。
事業拠点は長野県と青森県に複数あり、八戸地区では5工場を有している。

―仕事のやりがいは。

6月に打ち上げられたH3ロケットには、当社の製品も組み込まれた。やはり自分たちが開発や製造を手がけた製品が活躍する姿を目にした時は胸が熱くなる。スケールの大きいものづくりに携われることが当社の魅力であり、やりがいにつながっている。
開発する製品は年々高度化し、困難はあるが、それを乗り越えて完成させた時の達成感は大きい。

―人材育成について。

工学系に限らず、さまざまな分野を学んだ社員が活躍できるよう、入社時から3年目、5年目、10年目までの段階別教育や、役職ごとの研修を体系的に実施。「“測る”“動かす”で明日の世界をつくる」というミッションを共有し、自ら考え、挑戦できる人材の育成に力を入れている。

―求める人材像は。

当社には多様な事業分野がある。たとえ未知の分野でも前向きに取り組み、お客さまの期待に応えるためにチームワークを大切にできる人を求めている。
また、中国とベトナムにグループ会社があり、製品は世界で活躍している。グローバルな視野を持って、まだ世の中にない物を作り上げていく楽しみを一緒に感じてほしい。

多摩川精機八戸事業所/災害時は返却、被災地へ/カーリース、県内初導入(2026/5/19)

八戸市などに工場がある精密部品メーカーの多摩川精機(長野県飯田市、松尾忠則社長)は18日、日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)の「災害時返却カーリース」による軽乗用車1台を八戸事業所に導入した。通常時は企業で使用しながら、大規模災害が発生した際は返却し、被災地で活用される仕組み。青森県内での導入は初めて。

協会は東日本大震災を契機として、2011年4月に活動を開始。個人や企業から不要な車両を寄付してもらい、被災地などで物資運搬をはじめ、ボランティアや車が使えなくなった被災者らのために活用している。24年の能登半島地震でも500台以上が活躍したという。保有車両は今年3月現在で636台。
カーリースはこの保有車両による事業で、20年からスタート。企業や個人は車検代など込みの月額(軽乗用車の場合は税込み1万1千円)を支払うことで安価に使用しつつ、災害時の支援に協力できる。協会にとっても駐車スペースの確保や長期放置による劣化などの懸念がなくなるのが利点だ。
大規模な災害が発生して協会の要請があった場合は10日以内に返却。車両はそのまま現地の支援に提供される。多摩川精機では本社などで軽乗用車2台を既に導入し、計3台目となる。
八戸事業所で行われた納車式では、同社の瀧川整常務兼八戸事業所長が協会秋田支部の川村拓さんから大きな鍵のレプリカを受け取った。
瀧川常務は「車両は工場間の移動のために使用したい。社会貢献として取り組みに参画できるのはうれしい」と笑顔。川村さんは「リース事業では全国133台目の車両となった。輪がさらに広がってほしい」とアピールした。

日本カーシェアリング協会の川村拓さん(右)から鍵のレプリカを受け取る瀧川整常務=18日、八戸市

エコノミックマンデー サブチャンネル/最前線 研究室の挑戦/多摩川精機スペーストロニックス研究所(八戸)「ジャイロセンサー開発」/自動化進む社会、役割重要/さらなる高精度化へ挑戦(2025/11/17)

精密部品メーカーの多摩川精機(長野県飯田市、松尾忠則社長)が、同社八戸第2工場に置くスペーストロニックス研究所MEMS(メムス)センサ技術課では、自動運転や無人の建設・農業機械などに欠かせないジャイロセンサーの研究、開発に取り組む。少子高齢化に伴い、さまざまな分野の自動化が進む社会の中、重要な役割を果たす製品を提供するため技術的な挑戦を続けている。
ジャイロセンサーは物体の回転速度や角度などを検出できる装置。機器の動きを検知し、制御するために役立てられる。スマートフォンやカメラの手ぶれ補正、ドローンやロボットの姿勢制御といった生活に身近な機器に技術が使用されている。
同社はジャイロについて、主に航空宇宙防衛分野で製品開発を行ってきた。民間分野に参入したのは2009年。小型で安価かつ大量生産が可能なMEMSジャイロの製造を行っていた企業から、南部町の工場ごと事業譲渡を受け、製造がスタートした。
組織改編を経て、同社ではジャイロ開発などを行うスペーストロニックス研究所を設置。民間向けのMEMSジャイロについては、八戸第2工場へと場所を移して同課が引き続いて開発、製造を行っている。
同社のMEMSジャイロは、センサー素子の材料に、感度に優れたニオブ酸リチウムを微細加工しているのが特徴。同課では7人体制で研究開発を行っており、さらなる高精度化を目指し、効率の良い電極パターンの最適化に取り組む。ジャイロを含む各種センサーを組み込んだ慣性計測装置(IMU)も開発している。
同課では今年新たに、IMUの新製品「TAG320」を開発し、販売した。自動運転の姿勢制御に欠かせないユニットとして、多分野での業務効率化や省人化への活用が見込まれているという。
同課の水上慎太郎技監は「ジャイロ装置はわれわれの生活には欠かせないものになっている。自動運転などの技術が普及する中で、選ばれる製品の開発を目指していきたい」と将来を見据えた。

MEMSセンサ技術課で開発した製品をアピールする水上慎太郎技監=9月下旬、八戸市

地域とともに 私たちのボランティア報告/多摩川精機八戸事業所が清掃活動(2025/11/12)

10月18日、八戸市と三沢市の工場周辺でグループ会社とともに清掃活動を行いました。毎年秋に実施し、今回で14回目。従業員と家族計50人が参加しました。ごみは16袋分に上り、一部で悪質な投棄もありました。近くには園児が通る歩道もあります。誰もが安全に気持ちよく過ごせるよう、今後も環境美化に努めます。

高精度センサー開発/多摩川精機八戸第二工場/自動運転や無人機に用途(2025/9/11)

精密部品メーカーの多摩川精機(本社・長野県飯田市、松尾忠則社長)は、同社八戸第二工場のスペーストロニックス研究所で設計、開発した慣性計測装置(IMU)の新製品「TAG320」を製造、販売している。自動運転や無人の建設・農業機械などに使用されるセンサーユニットで、従来の商品と比べて精度や耐衝撃性が向上。今後もさまざまな分野で活用が見込まれており、販売を強化している。

同社によると、IMUは内蔵センサーによって移動する際の挙動や姿勢、方位の計測を行うもので、自動運転の姿勢制御に欠かせないユニット。搭載した製品は自動化された建設・農業機械、無人配送車、ロボットに使用され、業務効率化や省人化に寄与している。
八戸の同研究所では民間向けのジャイロセンサーなどを研究。TAG320については、2023年に発売した従来モデルに対し、精度向上などを求める顧客のニーズを受けて開発した。内蔵センサーを刷新し、建設現場などの激しい現場にも耐えられるように耐衝撃性を高めた。
同社八戸第二工場で製造。低価格化を実現した「普及モデル」と、より精度を高めた「高精度モデル」の2種類をラインアップし、販売を開始した。
国内ではさまざまな分野で乗り物などの自動運転化が進んでおり、製品の活用が見込まれる。
同社ではTAG320の生産数を28年は現状の3倍、30年以降は5倍以上を目標に設定。国内市場を中心にセールスを進め、いずれは海外への販売も視野に入れる。
同研究所の水上慎太郎技監は「対環境性や精度を高めた。いろいろ試してもらい、幅広く使ってもらいたい」と期待を込めた。

 

八戸で自動車部品製造、米に輸出 多摩川精機(本社長野)/関税「予想より抑えられた」/二転三転する対応に警戒感(2025/8/9)

トランプ米政権が日本に発動した「相互関税」を巡り、八戸市などで自動車関連部品を製造し、米国に輸出する多摩川精機(本社・長野県飯田市)の松尾忠則社長は8日までの取材に「35%などさまざまな数字が出た中、決してうれしくはないが(予想していた税率よりも)抑えられた」との見解を示した。一方、米国側の二転三転する対応には警戒感を見せ、情勢を今後も注視する構えだ。

青森県内では八戸事業所を拠点に、八戸、三沢、南部の3市町に五つの工場を構える同社。ハイブリッド車などに搭載され、世界的なシェアを誇る角度センサーや、制御用モータなどを製造する。米国への輸出は1976年ごろから開始。現在は同社の売上高の約1割を占める。
同社の輸出は買い手である米国企業などが製品の関税を支払う契約になっており、現状で同社に直接的な影響は出ていない。だが、結果的に販売価格の上昇につながるため、市場競争力の低下を招く恐れがある関税の行方を注視していた。

多摩川精機の八戸事業所。米国向けに自動車部品となる角度センサーなどを製造している(同社提供)

日米が合意した税率について松尾社長は「当初より下がった。日本政府も厳しい交渉の中で頑張ったのではないか」と評価。適用に関する認識の違いや、今後の引き上げに含みがある点などは懸念しつつ「当面は決めたことを着実に実行し、機会があればさらに下げてもらいたい」と米国側に求めた。
ただ、税率は部品ごとに異なり、いずれも引き上げとなる。「(製品の価格に関し)努力を顧客からは求められる。原価改善の手を緩めることなく、競争力を高める準備をしたい」と強調した。
関税を巡る一連の動きについては「台風みたいなもの」と表現し、「本土に襲来するのか、かすめるのか、誰もなかなか読めなかった」と「トランプ劇場」を総括した。