東京鉄鋼株式会社

本社所在地 栃木県小山市横倉新田520
電話番号 0285(27)4411
設立 1939年6月23日
資本金 58億3998万7808円
売上高 825億9300万円(2025年3月期
従業員数 810人(連結含む、2025年3月末現在)
支店・営業所・工場 東京、大阪、札幌、仙台、名古屋、福岡、韓国、本社工場(栃木)、八戸工場
関連会社 トーテツ興運、トーテツ産業、東京鉄鋼土木、トーテツメンテナンス、関東メタル、トーテツ資源
【HP】  https://www.tokyotekko.co.jp/ja/index.html

環境リサイクル本部長上席執行役員 佐々木 文雄 氏

採用情報

職種 オペレーター(製鋼・圧延)、保全(電気・設備)
勤務地 八戸工場(八戸市)
勤務時間 ※配属先によって変更の可能性あり
(例)8:30~17:00。8:00~16:30、16:00~24 :30、24:00~8:30
インターンシップ あり。7月以降随時開催
社会人採用 あり。随時
採用実績 2025年度21人(八戸配属7人)、2024 年度12人(3人)、2023年度14人(3人)
初任給 総合職:大卒26万5000円、東北限定職:大卒 23万9600円、高専卒22万7600円、高卒21万7600円
諸手当 深夜、交替、熱間、職種、家族、資格など
昇給 年1回(4月)
賞与 年2回(7月、12月)
休日休暇 年間休日 112日(配属先により126日)、有休付与20日(入社時)、慶弔休暇など
福利厚生 労働組合、持株会、永年勤続、資格取得奨 励、慶弔見舞金、食堂、大浴場、体育館、借上独身社 宅、スポーツ観戦チケットなど
大卒選考の流れ 書類選考→1次面接・適性検査→最終面接
お問い合わせ 総務・人事部 人事二課 (電話)0178(28)9195
jinjinika@tokyotekko.co.jp

鉄鋼、リサイクルの2本柱

 ―経営理念は。
「建設業の発展に寄与し、環境リサイクルへの貢献を目指す東京鉄鋼」を掲げている。高度な製造技術力と開発技術力、施工技術力を持ったオンリーワン企業グループを目標に、鉄のリサイクルも通じて社会に貢献していく。
―事業の内容は。
当社はねじ節鉄筋などに特化して大きなシェアをいただいている。八戸工場では、普通の棒鋼とともに鉄筋コンクリート用棒鋼「ネジテツコン」も製造している。
また、鉄鋼メーカーとしては珍しく、リサイクル事業に取り組んでいる。廃自動車や廃家電を破砕し、鉄や非鉄、プラスチック、その他のごみとして回収。ごみは炭化炉で蒸し焼きにしてカーボンとして電気炉で再利用している。
―今後の事業展開は。
今までの流れをさらに加速していく。鉄筋関係のラインアップを増やし、さらに他社との差別化を図る。リサイクル分野については、人口減少とともに自動車や家電も減ってくことが予測される。その中で、有用資源としてさらに選別、細分化し、付加価値を高めるように進めている。
―人材育成の考え方は。
新人には自分たちが何をしているか知ってもらうため、2カ月ほど全ての職場を回ってもらい、その後配属先を決めている。専属で先輩社員が付き、面倒を見てくれる。やる気のある人を求めている。
―地域との関わりは。
リサイクルに関しては地域と一体となり、八戸圏域でのゼロエミッションという形で取り組んでいる。ごみ問題に対し、われわれができる範囲で貢献を続けていく。

企業立地の優位性PR/東京で「八戸セミナー」(2025/07/25)

八戸市への進出や八戸港の利用促進などを企業に呼びかける「八戸セミナー」が24日、東京都内で開かれた。首都圏などから約350人が出席し、熊谷雄一市長らが立地環境の優位性をアピールした。
市と八戸港国際物流拠点化推進協議会、市企業誘致促進協議会が主催した。
熊谷市長は交通アクセスの利便性を紹介し、効率的な輸送体系の構築や災害時のリスク分散が可能である点などをPR。「立地、操業を全力でサポートし、飛躍をバックアップする」と強調した。
港湾管理者である青森県の担当者は、八戸港の整備状況や利用促進に向けた補助制度を説明した。
立地企業による講演では、東京鉄鋼の佐々木文雄・上席執行役員環境リサイクル本部長が、再生可能エネルギーを活用した八戸工場の脱炭素化の取り組みなどを紹介した。
セミナーは23日に名古屋市でも開催した。

プラごみを再商品化/八戸市回収、実証事業/東京鉄鋼八戸工場 粉体カーボン製造着手(2022/11/27)

プラスチックごみ(プラごみ)のリサイクルや将来的な分別回収を目指す八戸市の実証事業で、東京鉄鋼八戸工場は26日、回収したプラごみの再商品化に着手した。同工場の炭化炉施設で熱分解し、棒状の鋼材「棒鋼」などの原料となる「粉体カーボン」を製造する。

分別回収は10月17日から、小中野と江陽の両公民館で実施。一辺50センチ以内で100%プラスチック製の物が対象で、1カ月間で約630キロが集まった。
26日は市職員や報道陣にプラごみをシュレッダーで裁断した後、破砕機に投入し、さらに細かく粉砕する場面を公開した。この後、鉄分などを取り除き、約4時間かけて熱分解した。粉体カーボンができるまでに要する時間は計約10時間。
同工場では2005年から、廃自動車の破砕後に残るプラなどを熱分解し、粉体カーボンへのリサイクルを行ってきた。熱分解時に発生するガスも施設内での発電に再利用している。
自治体が回収するプラごみを扱うのは初めて。岡山陽一副工場長は「(廃自動車と違って)金属などが交ざっておらず、処理的には難しくない」と話した。
回収事業は12月23日まで実施。その後、来年1月初旬にかけて、同工場で再度粉体カーボンを製造する。

リサイクル現場興味津々/八戸の2小学校東京鉄鋼八戸工場を見学/家電や自動車から素材分別/鉄スクラップ、重機間近に(2024/11/30)

八戸市立豊崎小(久保亨校長)の児童たちが26日、同市の東京鉄鋼八戸工場を訪れ、廃棄された家電や自動車などから、素材を分別して資源の再利用につなげる仕組みを学びました。普段は立ち入るのことができない現場に興味津々の様子で、持続可能な開発目標(SDGs)についても理解を深めました。
今回の見学は、八戸市が主催するエコツアーの一環で、環境に配慮した事業を行っている工場などを見学し、関心を持ってもらうことが目的です。
八戸工場は1976年に誕生。コンクリート用の鉄筋などに使われる棒状となった鋼材の生産や販売、リサイクル事業を柱としています。
この日は同校の3、4年生15人が参加。エアコンやテレビなど家電を解体し、素材を分別する現場を見学しました。
一日における処理台数の説明を受けた後、箱型にまとめられた鉄スクラップや大型の重機を間近に見て驚いていました。
4年の〓(斉の旧字)藤怜那(れな)さん(10)は「家電を砕いて、また新しいものを作ることに驚きました。大きい重機も見ることができて面白かった」と充実した表情。「工場を見たおかげでリサイクルが気になった。身の回りをきれいに、分別してゴミを減らしたい」と話しました。
27日には、市立多賀小(中村雅人校長)の児童が訪れました。

東京鉄鋼社長に吉原栄氏就任へ/〓(矢の大が母)文氏は会長に(2024/05/08)

電炉を使った鉄鋼メーカーで、八戸市に主力工場を置く東京鉄鋼(栃木県小山市)は7日の取締役会で、取締役(経営企画、情報システム担当)・上席執行役員経営企画部長の吉原栄孝氏(48)を代表取締役社長・最高執行責任者(COO)に昇任する人事を内定した。1992年6月から代表取締役社長を務める吉原〓(矢の大が母)文(つねぶみ)氏(76)は代表取締役会長・最高経営責任者(CEO)に就く。役員人事は6月26日開催予定の定時株主総会で決定する。
栄孝氏は東京出身で〓(矢の大が母)文氏の長男。成蹊大卒。2006年に入社後、海外開発部長や執行役員ネジ加工品事業部副事業部長、営業企画部長などを歴任し、22年6月、取締役上席執行役員経営企画部長に就任した。23年6月から現職。
同社は代表取締役を2人体制とし、経営の強化、充実を図り、機動的な経営判断を行うとしている。

吉原栄孝氏

吉原〓(矢の大が母)文氏

出荷品の鉄道輸送、試験実施/東京鉄鋼八戸工場から大分へ/2024年問題見据え効率検証(2023/06/09)

トラック運転手の残業規制が強化され、物流危機が予想される「2024年問題」を見据え、東京鉄鋼八戸工場は8日、リサイクル金属の一部を出荷先である大分市の製錬所まで、試験的に鉄道輸送する取り組みを開始した。今後、トラックによる輸送量の減少が懸念されるため、輸送方法の選択肢を増やすのが狙い。二酸化炭素(CO2)排出量の削減にもつなげたい考えだ。課題を整理し、有効であれば鉄路への切り替えを検討していく。(工藤洋平)

24年4月からトラック運転手の残業時間が年960時間に制限。人手不足も絡み、輸送量の減少や運賃上昇などが見込まれる。
試験的に鉄道輸送するのは、自動車などのリサイクルで生じた銅の原料。大分市は八戸工場から最も遠方の出荷先で、現在は川崎港(川崎市)までトラックで運んだ後、川崎―佐賀関(大分市)間を船舶で輸送し、トラックで現地に運んでいた。
今回はJR貨物の八戸貨物駅までトラックで運んだ後、鉄路で西大分駅(同)まで輸送し、再びトラックで現地を目指す。
8日午前、八戸工場で積み込み作業が行われ、銅の原料約20トンを鉄道コンテナ4個に分け、トラック2台で八戸貨物駅に向かった。11日には西大分駅に到着する予定。
輸送転換で到着は従来より数日早まる見通し。削減されるCO2排出量は八戸―川崎間で約10分の1、川崎―大分間で約2分の1と試算する。
八戸工場の担当者は「現状では運賃コストは鉄路の方が若干かかるが、今後は陸路の運賃も上昇が見込まれ、ほとんど変わらないのではないか。効率的な輸送方法を検討していきたい」と述べた。
今後、京都市の出荷先に向けた鉄道輸送の試行も実施する予定。

輸送手段の転換など紹介/八戸ゼロエミッション協議会(2023/05/31)

八戸市に大規模工場を構える企業5社と八戸インテリジェントプラザで構成する八戸地域新ゼロエミッション連絡協議会(会長・猪股吉晴大平洋金属専務)は30日、同プラザで本年度の第1回連絡協議会を開いた。脱炭素化の取り組みについて、東京鉄鋼八戸工場はトラック運転手の不足が予想される「2024年問題」も踏まえ、出荷するリサイクル金属の一部を、試験的に鉄道輸送する計画を報告した。
協議会は、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目指し、2022年4月に発足。大平洋金属、東京鉄鋼、八戸製錬、三菱製紙八戸工場、八戸セメントが参画する。
協議会では各社が取り組み状況や目標を提示した。東京鉄鋼が試験的に鉄路で運ぶリサイクル金属は、最も遠方の大分県が出荷先。現状は八戸から川崎港までトラックで、川崎―大分間は船舶で輸送している。6月8日積み出し分で試行し、切り替えに伴う課題や持続可能性などを探る。
輸送手段の転換により、削減される二酸化炭素量のおおよその試算は八戸―川崎間で約10分の1、川崎―大分間で約2分の1。コストはほぼ変わらず、到着の時間は数日早まるという。
協議会に先立って総会を開き、本年度の事業計画を決定。全国各地でゼロエミッション系の協議会に携わる日本政策投資銀行が、新たにオブザーバーに加わることが報告された。